· 

山川草木悉皆成仏

山川草木悉皆成仏…(ちゃんと漢字で表記できるんだね…)

 

日本人のこころの言葉 最澄 著者:多田考正 木内堯大 創元社 2012

世の中と(社会と関わると)関わると、ろくな事が起きない…

 

『山川草木悉皆成仏』…(意味):どんな物にも、仏を見出す事が出来る。誰もが、仏の悟りの世界へと辿り着ける。

 

と言った処だろうか…本当に、世の中と関わると、ろくな心の働きをしない。ああ…これは、僕の場合の話。黙っていても、何らかの形で、情報が飛び込んで来る。

 

「やらなきゃならない事が…一杯あるのに…」

 

個人と社会(世の中)の間合いの取り方は、どうあるべきなのだろう?

 

「特に…僕みたいな人…の場合…」

 

コロナウイルス感染症拡大…だけではないが、やはり、相応に人をイラつかせる現象は、至る所に在る。

 

僕にとって、『やらなきゃいけない事』の一つに、本を読み返す。あるいは、まだ、読み切っていない本を読む。という作業が在る。僕の場合、多数の高尚な趣味を持っているが、その中の1つが、『仏教』についての、僕なりの理解である。いや…

 

『(仏教に対する)僕なりの体取、体得、そして体現である。』

 

文武両道でなければならない理由が、此処にある。

 

最澄、その人とは…

 

トムクルーズ主演で、渡辺謙、らが出演していた、映画ラストサムライの中で、僕はこのDVDも所収しているが、

渡辺謙が、般若心経を唱えているシーンがある。このシーンに影響されて…

 

「…そうだよな…日本人だったら、『般若心経』ぐらい、暗誦出来ないとダメだよな…」

 

これが、僕にとっての仏教との最初の、意識した関わりになる。お経という物は不思議な物で、お経を見ながら、読みながら

しているうちに、いつの間にか暗誦が出来るように成ってしまう。『般若心経』暗誦できるんです。最近は、お勤めをサボっていますが…でも、よくよく調べたら、般若心経は、日本の仏教のお経とは言い難い…

 

「法然、親鸞、道元、日蓮、…」

 

その人達が、起ち上げた宗派のお経も読んでみるか…で、そうこうしている内に、やはり、幾つかのお経もいつの間にか暗誦できるように成ってしまった。個人的には、浄土真宗『三帰衣文』…これは、本当に影響を受けた。

 

でも、『仏』『法』『僧』とは、基本中の基本なんですね…聖徳太子の言う

 

『三宝を敬え!』

 

とは、この『仏』『法』『僧』の3つの事になる。で、宗派を超えて、色々なお経の中に、ある種の共通項を感じたのだけれども、日本の仏教の歴史を鑑みた時に、ある一人の人物と場所に辿り着く。

 

「最澄…(比叡山延暦寺)」

 

で、適当な本を探していたら、本当に丁度良い本のシリーズに出会った。写真は、その中の一冊。最近になって、ようやく

この本を読む機会を得て、半分ぐらい読んだが、その中から学んだ2つを以下に、僕なりの言葉で、紹介する。

 

 

 

最澄の5大姿勢

 

以下、青で簡略した僕なりの言葉で、補足で赤で、表記する。

(最澄、その人は、自身に青と赤の両方を課した。)

 

1、眼、耳、鼻、舌、身、意、の6つを仏と同じように動かせるようにしよう。

(上記1、が出来ない内は、社会に出て人々のために尽くす修行をしない。)

 

2、真理にかなった正しい智慧を得る。

(上記2、が出来ない内は、世間一般の技芸に関わらない。)

 

3、戒律を身につける。

(上記3、が出来ない内は、檀家の招待を受けない。)

 

4、様々な真実の智慧の総体である、悟りの心を得る。

(上記4、が出来ない内は、心を煩わすような世の中の事には関わらない。)

 

5、過去、現在、そして未来にまで積み重ねて来た功徳を、自分一人のものとはせずに

全ての人に振り向けて、多くの人が無上の悟りの心を得るようにしむけたい。

 

 

とまあ…こんな感じになる。(詳しくは、冒頭に紹介した本のp32-p33)もっと、

僕自身のために、簡略する。

 

1、仏と同じ立場に成ろう(悉皆成仏)

2、たくさんの正しい智慧を得よう。

3、自分を厳しく律しよう。

4、悟りの境地に早く立とう。

 

そして、学んで、体取し体得したものを体現し

 

5、世の中に還元しよう。

 

なのだが。しかし、振り返ると、最澄、その人は、自身に青と赤の両方を課した。

僕は、本で、この部分p32、p33を読んだ時に…

 

「…それじゃ…永遠に山から下りられないような気もするが…もっとも、山の外は、確かに酷い世界だが…」

 

4の注釈を読んだ時は、大爆笑をしてしまった。

 

「そうなんだよ…そうなの…関わりたくないのだけれどもね…あの人達は、人々が関わらないと、好き勝手に事を運ぶしね…」

 

成程な…かつての自分の意識と符合はする。

 

 世を捨てて 一人孤独に 往く先の 光頼りに 今日も進まん

(上記は『一代八句往生記』から第3句)

  

皆由無始貪瞋痴(仏教の三毒)

 

確かに、知らず知らずのうちに、毒という物を誰もが吐いてしまう。仏教では、以下を三毒と呼ぶ

(詳しくは、冒頭の本のp47)

 

『貪』:貪りつくす事…

『瞋』:怒り、憎み、妬み、嫉み、…と言った、宜しくない心の働き

『痴』:愚痴の事。

 

しかし、まあ、『世を捨てて』とは、言いつつも、日本史上、最大の危機、最大のハラスメント

 

#アベノハラスメント

 

に対しては…如何したらいいのだろうか…この場合、僕のしている事は、『痴』に相当する。

その人達は、『貪』の限りを尽くし…多くの人達の『瞋』、『痴』、を巻き起こす…

 

『心を煩わすような世の中の事には関わらない。とは、いかない…現実が目の前に在り…』

 

山川草木悉皆成仏…大地の声を聴く事からか…

最澄は、僕に言うのだろうか…

「お前は、ずっと山に籠っていろ!!!」

それなら、それでも良いか…いや…

『修行不足!!!』

と大声で一喝かな?

 

takumaroは今日も往く!

 

追記:『山川草木悉皆成仏…』

 

大地に立っていると自覚し、聴こえて来る風、木々の音、其処から観える青い空に依って、

一時的に、僕の心は浄化されるようだ。これも、智慧の一つ?

 

 

ページ概要

  1. このページは『Jimdo』によって作成されています。(さらに詳しくはページ左下の『概要』をクリックして下さい。)
  2. このページのコンテンツ(写真、文章、詩、書、ロゴ、等々)は全て、このページの著者、takumaroの、まさしく『思想または感情を創作的に表現したもの』つまり、列記とした『著作物』になります。どなた様も、私、著作者takumaroの著作権を侵害なさらないようお願い申し上げます。但し、ページの閲覧は自由です。
  3. Copyright (C) 2016 TAKUMARO’S FACTORY. All Rights Reserved.

メールアドレス:takumaro@factory-takumaro.com